ダイナースブランドってそんなに良いの?

■ダイナースの使い勝手はいかほどのものか

日本で主流の国際ブランドであるVISAやJCBに比べるとどうしてもマイナーなものと感じてしまうダイナースですが、国際ブランドとしての使い勝手はどうなのでしょうか。日本での利用と海外での利用に分けて考えてみたいと思います。

・日本でのダイナースの使い勝手
冒頭でも紹介したように、やはり日本でクレジットカードの国際ブランドといえばVISAとJCBの加盟店が非常に多いです。クレジットカードが使えてこれらの国際ブランドが使用できないというお店は無いと言ってしまっても良いのではないでしょうか。それに対してダイナースはまだ使用できない店舗が存在しています。明確な加盟店数の比較はしていませんが、概ねクレジットカードが利用できる店舗の8-9割がダイナースに対応していると言われています。つまり、日常生活の全てをダイナースだけで済ませるためには利用店舗が限られてしまうという状況なんですね。
ただ、大手の店舗やホテルにおいてはダイナースが使用できないということはほぼ無くそれぞれの企業がどこのクレジットカード代理店と契約しているかによって大きく左右されるのが現状だとは思われます。またインターネットなどの買い物でもダイナースが使えないことは少なくなっており、加盟店の数は劣るもののどうしてもダイナースだけでは生きていけないかというとそんなこともありません。とはいえ、念のため日本で主流のJCBやVISAといったクレジットカードも所有しておく方が現金払いを避けたいのであれば理想といえるでしょう。

・海外でのダイナースの使い勝手
海外でのダイナースの利用状況も日本と同様で必ずしも全店では使えるという状況ではありません。特に海外では国ごとに主流となるクレジットカードの国際ブランドが異なっており、ヨーロッパでは体感ですがダイナースが使えないもののアメリカン・エキスプレス・カードに対応しているお店が多いように思います。逆にアメリカであればダイナース発祥の地ということもあり比較的使えるお店が多いように感じています。ただ、どこの国に出向いたとしても共通して言えることはダイナースはVISAや海外では主流のMasterCardのようにどのようなお店でも対応しているという期待はもてません。ですが、ステータスカードである以上それなりのホテルやレストランになれば使えないということは無いでしょう。海外でのちょっとした買い物などでは日本と同様にまだ対応していないお店が多いと思っておいたほうが無難なのです。

■ダイナースはポイントの貯まるブランドなのか

クレジットカードが使っていく中でなにかと気になるのがどれぐらいポイントが貯まるのかということですよね。特にダイナースクラブはステータス性を重視したクレジットカードであるため、ポイントがどの程度貯まるのか分からないと思います。そのためステータス的にはダイナースを持ちたいものの、ポイントのことを考えるとダイナース以外をメインカードにしよう…と考える人もいるのではないでしょうか。そこでダイナースはポイントの貯まりやすい国際ブランドなのかどうかを調べていきたいと思います。

・お先に結論から
結論を先にいいますとダイナースはステータス性が高いカードでありながら、ポイントも貯まりやすいクレジットカードであると私は考えています。ポイントの利用先にもよりますが、特に人気が高いのはポイントをマイルに交換してそのマイルを航空券に交換するというものでしょうか。この方法がポイントの利用方法の中でも比較的還元率も高く利用価値の高い方法であると言われています。

・ダイナースクラブのポイントの貯まり方
意外かもしれませんが、ダイナースクラブやアメリカン・エキスプレス・カードといったステータス性が高いクレジットカードでも入会特典が用意されています。いわゆるポイント還元率の高いクレジットカードでは入会するだけでポイントが貰えることが多いですが、ダイナースクラブはステータス性を示すクレジットカードということもあり入会して30万円以上を利用した時点でポイントが付与されることになっています。また、基本的なポイントの還元率も利用額の1%になっているため決して還元率の低いクレジットカードという訳でも無いんですね。

この他にもダイナースクラブがポイントを貯めるための特典として用意しているのが「ダイナースクラブポイントモール」です。これはインターネットショッピングを利用する方向けに用意されたモールであり、オンラインショップを利用することによりボーナスポイントが貯まる仕組みとなっています。そして大切なことはダイナースクラブとしての特典を利用するためにレストランやホテルの予約をするときにもここを経由して行えば自動的にポイントが多く貯まるということです。わざわざここを経由するのは手間なようにも感じてしまいますが、ダイナースクラブが提携している旅行サイトなどでは優待料金が設定されていたりもします。こういったものを利用するためにモールを経由するか電話での連絡が必要であり、インターネットの場合はどちらにしろモールを経由することから自動的にポイントが増えていると思っても良いでしょう。

■ダイナースクラブは優待されるブランドなの?

ステータス性が高いクレジットカードと言えば、なにかと優待が多いという印象をお持ちの方が多いでしょう。実際、本来はお金が必要となることを代わりに実施してくれる、そしてその費用は必要ないというサービスは提供されていると思います。ですが、これはクレジットカードのブランドであるダイナースが提供していることであり、それぞれの企業が進んで提供しているのかとは別の話になります。

よくある話としてダイナースなどのステータスカードを持っているとホテルの部屋が自動的にアップグレードされるの?というものがあります。これは事実でもあり事実でない部分もあります。どういうことかというと、ダイナースブランドでホテルのアップグレードをしてくれるのはダイナースと提携している一部のホテルに限られてしまうからです。
一部の提携ホテルでは実際には費用が必要な部屋のアップグレードに対して、その利用者であるお客様には請求せずにダイナースに対して必要な金額を請求するという形が取られているのです。実際にどのようなお金が動いているのかは私たちには分かりませんが、提携している施設であればそれなりのサービスを受けられることになります。ですが、先程も述べたようにこれは私たちの知らないところで何かしらのお金が動いているわけです。そうでなければそれぞれのお店は慈善事業をしていることになりますのでこれはおかしいですよね。そういうことから、ダイナースを持っていれば必ずホテルの部屋がアップグレードというのは間違いとなっています。ホテルの予約をダイナース経由で行うのであれば、そこは提携ホテルである可能性が高いので空き部屋の状況などによっては予約した内容よりも上質な部屋が用意されていることはあるかもしれませんね。

ダイナースを所有しているからといって全てのサービスを自動的に受けられるという訳ではなく、特典を活用するにはサービスデスクを経由しなければならないことも少なくありません。ダイナース会員は無料となっているサービスでも、直接利用を申し込むと正規の料金が必要となることもあります。逆にダイナースのクレジットカードを利用すればそのブランド力で自動的に割り引いた価格で決算を行ってくれるような場合もあります。

ダイナースクラブの特典は確かに非常に良いものです。ですが、クレジットカードを見せたり使うだけで必ずしもその特典を享受できるとは限らないので会員限定サービスなどを利用する際にはデスクなどの指示を仰ぐのが間違いないでしょう。

■ダイナースブランドにデメリットは無いのか

なにかと付帯されているサービスの質が高くメリットが紹介されているがダイナースクラブですが、逆にデメリットと言える部分はないのでしょうか。デメリットと感じるラインは人によって様々であるとは思いますが、私なりに考えた時全くデメリットが無いとは言い切れないように感じてしまいます。今回はダイナースが持つデメリットについて考えてみたいと思います。

・年会費の高額さ
ダイナースのクレジットカードを保有できるぐらいの年収であれば、本来は気にならない部分かもしれませんが他のクレジットカードに比べて年会費が高額です。そのためここは一種のデメリットとして挙げることとしました。しかし、一般的にクレジットカードの年会費が高額な理由はそれだけ多くの付帯サービスが提供されているからとなっています。つまり、言い換えてみれば年会費は高額であるもののクレジットカードの付帯サービスをしっかりと利用すれば簡単に元が取り返せるということでもあります。実際、ダイナースの付帯サービスというのは他のクレジットカードと大きくことなり上質なものばかりです。ゴールドカードといった名称は付いていませんが、付帯内容としてはゴールドカードと同等かそれ以上のものが多くあります。こういったことまで踏まえると、金額としてはデメリットに見えるが活用すればデメリットは無いということになりますね。

・利用先が少し限られてしまう
最近は多くの支払いをクレジットカードに集めて管理されている方もいらっしゃいます。ですが、ダイナースは公共料金の支払いには対応していないなど日々の全ての支払いを賄うことが出来ないのが現状です。また加盟店に関してもVISAやJCBよりも少なく、一部の店舗では決算が出来ないという可能性もあります。こういった問題はクレジットカードを別のブランドで所有すれば解決出来る部分ではありますが、多少なりとも対策が必要とはなってしまいますのでやむを得ずデメリットの一つとして紹介させていだきました。

ダイナースクラブはその上質なサービスを提供するためにも年会費を高く設定しているクレジットカードだと思います。ダイナースだからこそ受けられるサービスをふんだんに活用すれば年会費ぐらいは簡単に取り戻すことが出来ますね。加盟店に関しては個人ではどうしようもない部分であります。とはいえ、日本の8-9割のお店はダイナースにも対応していますし、日常的な利用ではそこまで気にする必要も無いのかもしれません。

■事前入金に対応してくれるブランドがダイナース

クレジットカードといえば基本的には限度額が設定されており、その限度枠の範囲内で利用するというのが一般的な考えとなっています。それに対してダイナースは一律の限度額を設定せずに、それぞれの利用者に対して個別の限度額の設定をしてくれるブランドとなっています。そして、この延長線としてダイナースでは事前に入金していればクレジットカードの限度額を大きく変更できるという仕組みを取っています。いったいどういう仕組みなのでしょうか。

ダイナースの基本的な限度額の設定方法というのは、利用者の利用実績や他のクレジットカードとの限度額上限の兼ね合いをみて判断されています。とはいえ、クレジットカードの限度額総量にはこれといって決まりがありませんので、クレジットカード会社の判断に委ねられている部分があります。これを利用してダイナースは利用額を一律とするのではなく、内部的に増減させるブランドという対応を取っています。現在設定されている上限値というのは、会員デスクなどに電話することによって確認することが可能です。また、限度額に不安が有る場合は事前にいくらの決算がしたいが可能であるかを問い合わせれば回答してもらうことも出来ます。

重要な部分はここからで、高額決算の際に仮に現在の限度額では難しかったとしましょう。こういった時、他のクレジットカード会社ではクレジットカードでの支払いではなく違った方式での支払いを勧められることもありますし一時的に限度額の変更を審査してくれる場合もあります。ですがダイナースブランドはこのような方式ではなく、事前に入金することによって限度額を増加させるという対応を取ってくれるのです。どちらにしろ一回で支払いをするのであれば、事前に入金するデポジットのようなシステムを取ろうとも後から支払おうとも変わらないという考えのようですね。こういったシステムを利用することによってダイナースは限度額を大きく変更できるブランドとなっているのです。

そこまでしてクレジットカードを利用したいのかという疑問はあると思います。私の考えとしては、ダイナースのようなポイントの還元率も高いクレジットカードで高額決算をした時のポイント付与を考えると意地でもクレジットカードでの支払いをしておきたいと考えてしまいます。ポイント付与なんて誤差だと考える人は現金での支払いでも良いかもしれませんが、せっかくクレジットカードがあるのですから事前入金のシステムを使ってでもダイナースブランドで決算する方が理想なのでは無いかと考えています。